イタリアのファンタナ・リーリ生まれ。第二次大戦後本格的に俳優を志し、ルキノ・ヴィスコンティ監督に認められて、彼の演出した舞台に立つ。47年に映画デビュー。「甘い生活」(60)を始めとするフェデリコ・フェリーニ監督作によって国際的なスターとなり、60年代にはジャン=ポール・ベルモンドと共に“ヨーロッパで一番出演依頼が多い俳優”と言われた。また「ひまわり」(70)等、ソフィア・ローレンと共演した大人のラブロマンス映画も多い。「ジェラシー」(70)と「黒い瞳」(87)ではカンヌ国際映画祭男優賞に輝き、89年にはヴェネチア国際映画祭でも主演賞を得るなど、世界的に評価されたイタリアを代表する名優だ。