ドイツ・ヴィースバーデン生まれ。パリで育ち、タイピストや教師をしながら演技を学び、42年より映画出演。はじめはエキストラだったが、「宝石館」(46)「デデという娼婦」(47)の演技が認められ、47年にシュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞。「嘆きのテレーズ」(52)「悪魔のような女」(55)などで強い印象を残し、「年上の女」(58)ではカンヌ国際映画祭女優賞とアカデミー賞主演女優賞、英国アカデミー賞主演女優賞を受賞した。晩年「これからの人生」(77)「ジャンヌ・モローの思春期」(79)などで味わい深い存在感を披露。私生活では51年にイヴ・モンタンと再婚。幾つかの修羅場を越えて、最期まで愛を全うした。