アメリカ・ニューヨーク生まれ。裕福な外科医の家庭に育ち、海軍退役後、俳優に。ブロードウェイの舞台を経て30年に映画界へ進出するが、当初は「化石の森」(36)のように、ギャングや犯罪者役が中心だった。40年代に入ると「ハイ・シエラ」(41)と「マルタの鷹」(41)でスターの地位を確立。「カサブランカ」(42)で、ナイトクラブのオーナーを演じてアカデミー賞主演男優賞候補に。「脱出」(44)で初共演したローレン・バコールとは25歳差を乗り越えて結婚。「三つ数えろ」(46)や「キー・ラーゴ」(48)でも共演し、映画史に残る黄金カップルとなった。51年には「アフリカの女王」でアカデミー賞主演男優賞を受賞。