スコットランド・エジンバラ出身。トラック運転手の父を持ち、13歳から牛乳配達などをして働き始める。職を転々としながら肉体労働で鍛えた身体を生かして、ボディビルダーとして活躍。その縁で舞台に立つようになったことから、ロンドンで本格的に演技を学ぶ。54年に映画初出演。その後も下積みが続いたが、「007は殺しの番号(007/ドクター・ノオ)」(62)のジェームズ・ボンド役に大抜擢され、世界的に人気を得る。第7作「007/ダイヤモンドは永遠に」(71)を最後に降板した後は、お客さんを呼べるスターとして「オリエント急行殺人事件」(74)や、「風とライオン」(75)など多数の作品に出演。87年の「アンタッチャブル」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。06年に引退を宣言。2020年10月31日、滞在先のバハマで亡くなったことが英BBC放送より報じられた。享年90歳。