アメリカ・オマハ生まれ。44年に初舞台を踏み、48年の舞台『欲望という名の電車』で注目を浴びる。50年に映画デビューしてからは、「欲望という名の電車」(51)、「革命児サパタ」(52)、「乱暴者」(53)で高評価を受け、「波止場」(54)でアカデミー主演男優賞を受賞したことで、その人気は頂点に達した。彼が演じた反体制的な新しい若者像は、その後の俳優に多大な影響を与えた。だが60年代にはトラブル・メイカーとして業界の評価が凋落。過去の人になったと思われたが「ゴッドファーザー」(72)のドン・コルレオーネ役で復活。この演技で再びアカデミー主演賞を得たが、ネイティヴ・アメリカン問題を告発して受賞拒否。社会を刺激し続けた伝説のスターである。