フランス・ヌーイ生まれ。舞台俳優を経て、57年に「歩いて馬で自動車で」で本格的に映画デビュー。59年の「二重の鍵」と「勝手にしやがれ」の2作で、ヌーヴェルヴァーグ旋風に乗ってフランスを代表する国際的スターに。65年には、「勝手にしやがれ」のジャン=リュック・ゴダールが監督した問題作「気狂いピエロ」で主演。一方ではアクション映画にも出演するようになり、アラン・ドロンと共演した「ボルサリーノ」(70)を始め、「ラ・スクムーン」(73)、「薔薇のスタビスキー」(74)といった話題作を次々に発表し、親しみやすいキャラで人気を集めた。近年は病気がちだったが、03年に再婚し、70歳にしてパパになった。2021年9月6日、パリの自宅にて逝去。享年88歳。