フランス・パリ生まれ。14歳の時にアンリ・カレフ監督の目に留まり、「密会」(46)で映画デビュー。ジャック・プレヴェールが彼女のために脚本を書いた「火の接吻」(48)で注目を浴びる。フェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」(60)と「81/2」(63)で、そのメランコリックな美しさと倦怠感を滲ませた独特の存在感で国際的に評価された。成熟した女を演じたクロード・ルルーシュ監督の「男と女」(66)では、米アカデミー主演女優賞にノミネートされ、ハリウッド映画にも進出。70年にアルバート・フィニーと結婚してからは一時映画界から遠ざかっていたが、76年にカムバック。80年の“Solto Nel Vuoto”ではカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いている。2024年6月18日逝去。