フランス・カンヌ生まれ。ナチスに占領されたパリからカンヌへと逃れてきた、母親の知人である映画監督マルク・アレグレをはじめとする文化人の影響を受けて、俳優を目指すようになる。アレグレの薦めで演劇学校に通い、やがて舞台に立つようになった。戦火が及ぶフランス国内を巡業し、「夢の箱」(43)の端役で映画初出演も果たす。戦後はフランス国立高等演劇学校で学びながら「星のない国」(45)で映画初主演。彼の美男子ぶりは話題となり、「肉体の悪魔」(47)で人気スターとなった。ロケ中に体調を崩し、36歳の若さで急逝。日本では「花咲ける騎士道」(52)の役名から“ファンファン”の愛称で親しまれている。