アルジェリア・コンスタンティーヌ生まれ。ウィリー・ロジェ監督に見いだされ、49年に主役で映画デビュー。中年男を誘惑する、セクシーな娘役で一躍人気を集める。その中でもジャン・ギャバンと共演した「ヘッドライト」(55)は、彼女の妖しくも庶民的な魅力が引き出された代表作。気丈なレジスタンスの女スパイに扮した「女猫」(58)など、印象に残る作品も多いが、50年代半ばからフランスでは、彼女に代わるより開放的なセックス・シンボルとしてブリジット・バルドーが登場して、日本での人気は過去のものとなった。その後も未公開作がほとんどだが、フランス本国ではコンスタントに映画出演している。