フランス・パリ生まれ。学校の朗読コンテストで優勝し、アマチュア劇団に所属していたところをスカウトされ、14歳で映画の世界へ。70年に映画デビューし、テレビ番組にも出演。18歳でコメディ・フランセーズの座員として舞台に立つようになった。テレビに出演していた姿をフランソワ・トリュフォー監督が見て、「アデルの恋の物語」(75)を彼女のために執筆。19歳で主演を飾り、いきなりアカデミー賞主演女優賞候補となる。鬼気迫る演技は高く評価され、カンヌ国際映画祭女優賞に2度輝いたほか、セザール賞は最多5回の受賞を誇る。恋多き女としても知られ、スキャンダルの歴史もまた彼女の経歴なのである。