ベルギー・ブリュッセル生まれ。48年にロンドンでプロの初舞台を踏み、50年に端役で映画デビュー。翌年ブロードウェイ公演『ジジ』の主役を獲得、この公演を見たウィリアム・ワイラー監督によって「ローマの休日」の主役に抜擢される。この作品でアカデミー主演女優賞に輝き、ハリウッド・スターとして脚光を浴びた。以降は「麗しのサブリナ」(54)や「昼下がりの情事」(57)、「マイ・フェア・レディ」(64)などの話題作に主演。その清純な美しさと、彼女が映画の中で着こなしたジバンシーのファッションが、女性の憧れの的となった。67年以降は映画から遠ざかったが、「ロビンとマリアン」(76)でスクリーンに復帰した。