台湾・台北の生まれ。日本人の父と台湾人の母を持つハーフ。台北のアメリカンスクールに通っていた高校時代にスカウトされて台湾芸能界入り。CM、歌手デビュー、台湾国内のテレビドラマ出演などを経て、1993年の香港映画「ワンダー・ガールズ/東方三侠2」の新興宗教の教祖役で映画初出演を果たす。翌94年、仕事で香港を訪れた際に、ホテルのロビーでたまたま居合わせたウォン・カーウァイ監督の目に留まり、「恋する惑星」の主演グループのひとりに抜擢。香港・重慶の雑踏の中ですれ違ったブロンドの女性に恋してしまう刑事・モウを好演し、香港・台湾のみならず国際的にも注目を集める存在となった。ウォン・カーウァイには「天使の涙」95に続けて起用され、日本でもこの2作によってたちまち人気を獲得する。その後も香港映画界を中心に活躍を続ける一方、95年のフジテレビの単発オムニバス『聖夜の奇跡』で宮沢りえの相手役の台湾人留学生を演じ、日本進出。三枝健起監督「MISTY」97、李志毅監督「不夜城」98、本広克行監督「スペーストラベラーズ」00などの日本映画にも出演して、甘いマスクとエキゾチックな物腰とで一躍人気を博す。2002年の山崎貴監督「リターナー」では、鈴木杏演じる未来からやって来た少女に翻弄されながらも闇組織と戦う仕事人・ミヤモトを好演。フジテレビ『神様、もう少しだけ』98、『二千年の恋』00、日本テレビ『ゴールデンボウル』02などのドラマにも主演した。日本語、英語、北京語、広東語、台湾語を操る国際派スターとして、以降も張藝謀監督「LOVERS」04、ジョン・ウー監督「レッドクリフ」08・09など多国籍規模の大作や、筧昌也監督「Sweet Rain/死神の精度」07、佐藤嗣麻子監督「K−20/怪人二十面相・伝」08などの日本映画で活躍を続けている。