富山県高岡市の生まれ。本名・堀川麗子。中学2年の時に京都に移り住み、アルバイト先でスカウトされてモデル業を始める。1973年、ユニチカの初代マスコットガールに選ばれ、デヴィッド・ハミルトン撮影のポスターが大評判に。「風に吹かれたように現れた」という芸名の由来通り謎めいた儚げな雰囲気で注目され、CMに多数出演し、レコードも出す。その後、事務所移籍のトラブルで人気は下火となるが、TBS『寺内貫太郎一家2』75でテレビドラマ初出演してから、女優業に目覚める。映画初出演は石田勝心監督「白熱(デッドヒート)」77の女学生役。78年は黒木和雄監督「原子力戦争」、市川崑監督「火の鳥」などで好演を見せる。脚本家・向田邦子に資質を買われて、NHK『阿修羅のごとく』79に出演。四姉妹の奔放な末っ子役を伸び伸びと演じて高く評価される。村川透監督「蘇える金狼」79では、松田優作と演じた濃厚なベッドシーンも話題になった。81年、音楽プロデューサーの川添象郎と結婚。一男一女をもうけるが、92年に離婚した。91年、竹中直人の初監督作品「無能の人」で久々に本格的に映画出演。竹中演じる貧乏な漫画家の妻を淡々と演じ、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールなどの助演女優賞を獲得する。山田洋次監督「男はつらいよ・寅次郎の青春」92の寅次郎と「髪結いの亭主」的時間を過ごす美容師役、金子修介監督「毎日が夏休み」94のチャーミングな主婦役と続けて、生活劇にリアリティとメルヘンを同時に宿らせる境地を開拓。中原俊監督「コキーユ・貝殻」99では中学の同級生(小林薫)との初恋を甦らせる女性のときめきを切なく演じて絶賛され、報知映画賞主演女優賞などを受賞。以降も阪本順治監督「魂萌え!」07、大谷健太郎監督「ジーン・ワルツ」11などの映画や、数多くのテレビドラマ、舞台で活躍を続ける。