神奈川県横浜市の生まれ。本名・中丸信。中学1年生の時にフジテレビのドラマ『天下の若者』64のオーディションに合格し、子役として1年間レギュラー出演。桐朋学園大学短期大学部(現・桐朋学園芸術短期大学)に進学して演劇を専攻し、1973年の卒業後はフランスへ留学、ジャック・ルコット演劇学校で2年間ほど学ぶ。帰国後、劇団四季に在籍するが、『ウエスト・サイド物語』『お気に召すまま』74などの舞台に出演したのちに退団。その後は舞台活動と並行しながら、70年代後半から80年代にかけて、「修道女ルナの告白」76、「赤い通り雨」80、「絶頂姉妹・墜ちる」82など数多くの日活ロマンポルノに出演する。82年、それまでの本名から芸名を“中丸新将”と改め、以後は一般映画やテレビドラマにも多数出演し、名脇役としてのポジションを築いていく。二枚目然とした美青年から、長じるにつれてインテリジェンスに満ちた悪役を演じる機会が増え、映画では蔵原惟繕監督「南極物語」83、「海へ/See you」88、倉本聰監督「時計/Adieu l'Hiver」86、森﨑東監督「塀の中の懲りない面々」87、鈴木則文監督「文学賞殺人事件・大いなる助走」89などに助演。テレビドラマも、フジテレビ『早春スケッチブック』83、『この愛に生きて』94、『危険な関係』99、『救命病棟24時』01、日本テレビ『誇りの報酬』85、『星の金貨』95、『すいか』03、TBS『うちの子にかぎって…』85、『人間・失格/たとえばぼくが死んだら』94、『聖者の行進』98、『オルトロスの犬』09、NHK『武田信玄』88、『信長』92、『ルージュ』01、『義経』05、テレビ朝日『眠れぬ夜を抱いて』02、テレビ東京『かりゆし先生ちばる!』09など多数がある。独特の美声を買われて声優の仕事も多く、外国映画の吹き替えや、テレビゲーム・OVAとして展開する『サクラ大戦』シリーズなどでも知られる。娘・中丸シオンも女優として活躍中。