東京都の生まれ。中学1年生時に、テレビ朝日のドラマ『竹の子すくすく』77のオーディションに合格し、片平なぎさの弟役でデビュー。NHK『天城越え』78、『草燃える』79などステップとなる作品に恵まれ、79年のTBS『3年B組金八先生』では、杉田かおる演じる同級生の雪乃と結ばれて15歳で父親となる宮沢保役が大きな反響を呼ぶ。翌80年、相米慎二監督のデビュー作「翔んだカップル」に、ヒロイン・薬師丸ひろ子と同居する高校生・田代勇介役で主演。撮影中も背が伸びる中、武骨な青春の“もがき”を体一杯で表現して、瑞々しい代表作とする。フジテレビ『早春スケッチブック』83の好演を経て、若者がプロのサーファーを目指す朝間義隆監督「ときめき海岸物語」84、三島由紀夫原作、小谷承靖監督の「潮騒」85に主演。TBS『高校聖夫婦』83、『無邪気な関係』84、『乳姉妹』85などの青春ドラマで好青年役が定着する。87年、一度退学した成蹊大学法学部に再入学し、のちに卒業。牛山真一監督「卒業プルーフ」87をプロデュースするなどの経験を積んだのち、石井隆監督「GONIN」95での嗜虐的な悪役の振り切れた怪演で完全にイメージチェンジ。独特の屈折した雰囲気を持つ個性が脇の位置で輝き、石井克人監督「鮫肌男と桃尻女」99や、極道もののOVなどで危険なインパクトを与えつつ、一時は蜷川幸雄演出『十二夜』『タイタス・アンドロニカス』など舞台中心に活動する。テレビドラマはほかに、日本テレビ『一番大切な人は誰ですか?』04、TBS『幸せになりたい!』05、『花より男子2(リターンズ)』07、フジテレビ『チーム・バチスタの栄光』08、『アタシんちの男子』『オトメン(乙男)』09、NHK『新選組血風録』11など多数。近年はどんな人物も板につく演技派として、再び評価を高めている。