1930年6月19日アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。父親は州上院議員、母親は画家兼俳優だった。ウィスコンシン大学を卒業した53年、ニューヨークのAADDで監督&俳優のジョン・カサヴェテスと出会い、翌年結婚。舞台『夜の真ん中で』などでブロードウェイのスター女優となり、58年に映画デビュー。アネゴ肌の逞しい女性を演じて人気を集めたが、特にアカデミー主演女優賞にノミネートされた「こわれゆく女」(74)とヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いた「グロリア」(80)、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞の「オープニング・ナイト」(77)など、夫のジョン・カサヴェテス監督作で国際的な評価を得る。また『87分署』シリーズ(61‐62)など、生放送の時代からTVにも出演した。89年に死別したジョン・カサヴェテスとの間に3人の子ども(一男二女・ニック、アレキザンドラ、ゾー)がいる。長男のニック・カサヴェテスが監督した映画「きみに読む物語」(04)にも出演したが、2015年に引退。2024年8月14日、カリフォルニア州インディアンウェルズの自宅で家族に囲まれて亡くなったとニューヨーク・タイムズが報じた。