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2025/2/12
「キネマ旬報」2月号は発売後SOLD OUTしました。特集は「2025年、映画の旅」(70P超!公開待機作ラインナップ特集)。表紙・巻頭インタビューは、派手に痛快なコンゲームを繰り広げる「劇場版 トリリオンゲーム」主演の目黒蓮。
2025/02/05
「キネマ旬報2月号増刊第98回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2024年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/07/11
1919年(大正8年)7月11日「キネマ旬報」は映画好きの学生たちによって誕生しました。雑誌の100年の歴史を俯瞰した記念ムック「キネマ旬報の100年」発売中です!
2024/02/05
「キネマ旬報2月増刊第97回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2023年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/02/01
2023年 第97回キネマ旬報ベスト・テン第1位の作品と個人賞を「キネマ旬報WEB」にて発表いたしました。
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紅夢
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1991年の香港映画。HDレストア・デジタルリマスター版。「張芸謀 艶やかなる紅の世界」で鑑賞。蘇童の小説「妻妾成群」の映画化作品。1920年代の中国が舞台。父の死で生活が苦しくなり大学を中退した頌蓮、愚痴る義母から離れるため結婚することを決意し、夏のある日地方の有力者の第4夫人となる。迎えの輿に乗らず歩いて屋敷を訪れた頌蓮は紅い提灯が灯る四院に住まわされ、そこでは主人が泊る院に提灯がともされるのだった。足を洗われ身なりを整えられ足裏を木槌でほぐされ主人を向かい入れる。しかし第3夫人の邪魔が入り主人は三院へ行ってしまう。翌朝第1夫人大太太、第2夫人卓雲、第3夫人梅珊に挨拶に回るが、卓雲は頌蓮の境遇に同情してくれたが梅珊は会ってもくれなかった。食堂に主人と四人の妻が一堂に会し食事をする。その夜も梅珊の邪魔が入ったが主人は無視。翌朝元舞台の人気女優だった梅珊の早朝からの歌で目が覚めた頌蓮だった。梅珊の歌を聴きに外へ出た頌蓮が部屋に戻ると主人と召使の雁兒がいちゃついている場面に遭遇。雁兒は側室を夢見ていたのだった。それぞれの夫人たちが主人の寵愛を得るための駆け引きを目の当たりにする頌蓮。秋になり第1夫人の息子が一時帰宅しその笛の根に聞き入り父の形見の笛を探したがどこにも見当たらなかった。雁兒を問い詰め彼女の部屋まで探しに行くと、赤い提灯がいくつもあり、また頌蓮の名が書かれた呪いの人形に無数の針が刺さっていた。字のかけない雁兒のために誰が書いたのか問いただすと第2夫人の卓雲だった。なくなった笛は学生時代に誰かからの贈り物だと思った主人が燃やしてしまっていたのだった。ふくれっ面の頌蓮に愛想をつかし卓雲のもとへいく主人。梅珊は卓雲がいかに裏で画策していたのかを話してくれ、頌蓮だったら勝てるかもしれないと言うのだった。冬になり頌蓮が妊娠し、提灯は四院に常に灯されることとなる。しかし雁兒が軽血のついたズボンを見つけ卓雲に告げ口し、卓雲はお抱え医高に診察させるよう主人を誘導し、妊娠していないことが発覚する。主人は怒り四院の提灯を封印。頌蓮は告げ口した雁兒の集めていた紅い提灯を暴露し家のしきたりに則り雁兒を罰する。謝罪しない雁兒は冬空の下倒れてしまい病院へ運ばれていく。頌蓮は20歳の誕生日に年老いた召使に酒を買いにやり一人飲むが、雁兒の死の知らせを受ける。頌蓮は酔って暴れ始め、介抱する卓雲たちに高医師と梅珊の不倫を口走ってしまう。その夜、不倫現場を押さえた卓雲、連れ戻される梅珊。物音に気付いて目を覚ました頌蓮は梅珊が屋上の小部屋に連れていかれ首を吊られたのを目撃する。頌蓮は三院の提灯に灯をともし梅珊の残したレコードをかけるのだった。そして主人たちに向かって人殺しと呟き続けるのだった。再び夏が訪れ第5夫人が屋敷にやって来る。そこに気がふれてふらふらしている頌蓮の姿があるのだった。 満州事変の10年ぐらい前の中国。一夫多妻が公認だったのですね。資産に応じて側室の数も増えていったのでしょう。新しい側室が入ってくることで寵愛は少なくなるあるいはなくなることもあったのでしょうが、その責任上側室を家から追い出すことなどあってはならないことだったのでしょうが、梅珊のように他の男と不倫したりすれば厳しい懲罰があったのでしょう。しかし頌蓮のように気が振れたぐらいでは面倒を見続ける義務があったのでしょうね。あるいは頌蓮を野に放つと人殺しだと吹聴して回りそうだったからかな。高医師の方はどうなったんだろう。お抱え医は解雇されたのかな。まあそれでも町医者として営業できたのでしょうね。当時大学生として勉学を続ける女性というのは多くはなかったと思うと、頌蓮は才女だったはず。そんな彼女に目に、主人の寵愛を得るための駆け引きに翻弄する側室たちの姿はどう映ったんだろう。そのレースに自分も参加しなければならなかったとき嘘の妊娠から本当の妊娠を引き出そうとした計画は悪くはなかったけど、召使が残念だったなあ。雁兒は頌蓮の洗濯物に唾を吐いていたけど、洗濯したら綺麗になるんだからちょっとしたはけ口だったんだろうなあ。それにしても気の合わない召使でもチェンジができないほど夫人の意見って通らないものだったのでしょうね。あの家のしきたりって、家訓として残っているものではなく、口伝えに残って来たものなのでしょうから、時代に合わせて変えていけばよかったのにね。まあでももう少しすれば日中戦争も始まるし、共産党も台頭してくるしで、大店の側室の安泰なんてもう風前の灯火なんだけどね。なんにしろコン・リーが可愛かった。
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