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鑑賞日 2025/03/25  登録日 2025/03/27  評点 68点 

鑑賞方法 映画館/宮城県/フォーラム仙台 
3D/字幕 -/字幕
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金を目的にするとちょっと空しい

 2024年の韓国映画。
 人物相関図が複雑で、特に画面には登場しなかったファン・ジョンミンがキーパーソンになっていたしそれぞれの関係がわからないまま沢山の人が登場したのでその把握がまあできませんでした。ところで姉弟かと思っていたグレースとアンディは親子だったのでしょうか。演者の年齢差は10歳ぐらいなので親子って考えにくいけど。こういった作品は大抵は復讐だとか落し前だとかそういった理由で相手を追い込んでいくのですが、この作品はただただ約束の金を払えという動機で相手を追い詰めていく。まあ結局金は手に入れても焼き魚に札束を差し出すほどに金の使い道はなく、達成感の乏しい結末になってしまっていた。でもだからこそちょっと新鮮で面白かった。それにしてもスヨンは、過去のシーンでは笑っていたのに、出所後一切笑わなかった気がする。それでもスヨンのちょっとした感情が見えた気がしたのはチョン・ドヨンゆえだったのかオ・スンウクの演出力だったのか。化粧もせず髪も無造作で派手なスタジャンを着るスヨンがちょっとカッコよかった。それにしてもアンディは情けなかったなあ。

あらすじ:ハ・スヨン刑事は恋人のイム・ソギョン捜査課長とマンションを内見していた。そこへ電話が来てどこかでのがさ入れで押収された携帯からスヨンの名前が出たという。身に覚えのないスヨンだったが、ソギョンや弁護士そして正体不明の男アンディから罪を被ってくれれば、マンションと7億ウォンを与えると言われ承諾する。2年後出所したスヨンを迎えに来たのは担当検事と派手な服を着た見知らぬチョン・ユンソン。ユンソンの車に乗り込むが、ソギョンが死んだことを聞かされ報酬も用意されていないのを知り車を降りる。自分のものになるはずだったマンションを訪れ、管理会社からファン・ジョンミという女性に譲渡されたことを知る。元刑事班長のミン・ギヒョンに呼ばれて訪ねると行動の動機は復讐かときかれ報酬をもらうだけだと答える。いずれ役に立つと言われリボルバーを渡されソギョンはこれもう使わないでしょうと言って特殊警棒も手にするのだった。ギヒョンのアドバイスに従って責任を取って辞めた署長の所へ行き活動資金を貰う。自分の名前が出てきたスマホを持っていたチョ社長はスクリーンゴルフ場を経営していた。彼の口は堅かったが自分に約束してくれたアンディは、イースタンプロミス代表グレースの弟であることを突き止める。アンディのもとへ行き報酬を求めるが麻薬の入ったカバンを渡され、自分はもうイースタンプロミスの社員ではないので払えないというが、特殊警棒で鎖骨や足首を折る。ユンソンはマンションの権利書は持っていたがファン・ジョンミンの印鑑がなければ登記変更はできなかった。グレースを訪れたスヨンはその秘書ファン・ジョンミンが訪れた寺へ足を運ぶ。住職からソギョンからだという書類を手渡される。中身はジョンミンの印鑑と印鑑証明だった。スヨンを追えと言われたチョ社長とドンホ。ドンホはスヨンと行動を共にするユンソンに報告させる。彼らが寺に集まり、スヨンがユンソンの車で帰るとき道をふさいでいたアンディ。彼の手下たちに襲われるが森へ入っていく。そこへ現れたドンホは事故の連絡をしようとしたチョ社長のスマホに発砲。手下を撃退し戻って来たスヨン。アンディを盾にしていたがドンホを撃つスヨン。チョ社長にドンホを病院へ連れていくよう指示。スヨンはグレースに連絡。7億ウォンとアンディを交換すると提案。寺の上までアンディを車椅子で運び、庭で金とアンディを交換するが、アンディはグレースをママと呼ぶ。二度と目の前に現れないでといってアンディを運ぶグレース。お金をもってソギョンが殺された桟橋へ行き、露店の椅子に座り、出された焼酎を飲み焼き魚を食べるのだった。