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鑑賞日 2025/04/04  登録日 2025/04/06  評点 68点 

鑑賞方法 映画館/宮城県/フォーラム仙台 
3D/字幕 -/字幕
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 2022年の中国映画。
 おそらく閉幕式の歌の歌詞「再見、朋友」がキーワードなんでしょうね。それが寡黙なリー・モーに今の歌は何ですかとシャオ・ジョウに訊ねさせたのだから。天安門事件から1年、中国はアジア大会に注目させることで国民の不満を払しょくできたのだろうか。アジア大会の翌日に企画されたトリュフォーの上映会を皆が心待ちにしていたのが微笑ましい。職員と家族以外にはチケットを配るなとお達しがあったということは、フランスヌーベルバーグの映画はまだ正式には上映できなかったのだろうか。リー・モーが旅をしながら詩を書くことができるほどに移動も自由にできたというのに。24分の短い作品ながら映画になっていて、背景とか細かいことを想像させてくれる面白い作品でした。

あらすじ:1990年10月8日、シャオ・ジョウが帰宅すると母が北京で開催されたアジア競技大会の閉幕式をテレビで見ていた。湯を飲みもう寝ると言う母、閉会式を見ながらその歌を聴くシャオ・ジョウ。シャオ・ジョウは地方の映画製作所の受付をしていた。その日の夜に開かれる映画上映会のチケット配りもしていた。ちょうど昼飯時、アジア大会のマスコットであるパンダのパンパンの像が撤去されるのを見ながら昼食の準備をしていたら、リュックを背負った若者リー・モーが友人のチャン・チェンを訪ねてやってくる。チャン・チェンが昼休みで家に食事に帰っていたのを待つリー・モー。寡黙なリー・モーだったためシャオ・ジョウが話しかけても会話は続かなかった。チャン・チェンが戻って来てリー・モーを詩人と呼びリー・モーが書きつけた詩が書かれたノートを読む。その夜シャオ・ジョウは上映会の受付もしていて眠かけしていたが、リー・モーがチャン・チェンとは別の男とやって来る。しばらくしてシャオ・ジョウも会場内へ。彼女にリー・モーはチャン・チェンからチケットを貰ったと言い、隣の男に友人だと話すのだった。映画はトリュフォーの「大人は判ってくれない」のラストだった。