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鑑賞日 2025/04/08  登録日 2025/04/10  評点 68点 

鑑賞方法 映画館/宮城県/フォーラム仙台 
3D/字幕 -/字幕
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ケナは何がしたいんだ

 2024年の韓国映画。チャン・ガンミョンの小説「韓国が嫌いで」の映画化作品。
 よくわからない結末だった。いったい誰が死んだんだ。ニュースで流れていた韓国人一家とはケナが世話になったあの一家なのか。到着した時世話をしてくれた人だよね。なにか出国前に連絡とっていたのかな。ニュージーランドへの出国のための各種手続きに関しては一切触れられていなかった。そしてケナが韓国に帰って参列したのは誰の葬儀だったんだ。ニュージーランドの3年間をあっという間に描きつつ、韓国での過去のケナの状況を挿入することでケナの心象を描こうとしていたのでしょうが、いまいちわからんかった。一流大学を出ていなくてもしっかりした会社に就職できたけど出身大学のため会社内で出世ができないことが身に染みたのならいざ知らず、自分が辞めると上司の評定が下がるのを武器にして部署移動も勝ち得たのに、ケナがなぜあの会社を辞めたかったのかがいまいちわからんかった。ケナは永住許可をとれたのかな。そうでないと再度ニュージーランドへ行くといっても就労ビザを手にすることはかなり難しいんじゃないのか。まあジャカルタの彼とビジネスパートナーになると言う選択肢はあるだろうがニュージーランドではない。でもインドネシアの方が絶対寒くないけどなあ。結局韓国が嫌いなのではなく、現状が嫌いなだけだった気がする。ニュージーランドでも人に使われる仕事をしている限りケナの満足は得られないんじゃないのかなあ。ケナはいったい何がしたいんだ。

あらすじ:28歳ケナはソウル郊外で両親と妹と暮らす会社員。片道2時間の通勤、寒いのが苦手、母親からは家を買うので資金援助を頼まれている。父親は好きに生きろと言ってくれた。会社では基準に満たない古い顧客を外したところ上司に怒られ、正義を振りかざしたり会社を辞めるとも言い出し総務部への配置転換を勝ち取る。そのことを学生時代からの恋人ミジョンに話すと、試験に受かって就職したら自分が支えると言われキレてしまう。そしてニュージーランドへ旅立つ。ニュージーランドでは大学院で会計学を学び学位をとる。韓国人夫婦の子どもの家庭教師をする。いろいろなバイトで何人もの年下の彼氏と付き合う。ジャカルタから来た男性とも恋し一緒になろうとも言われた。ルームシェアをしている女性がビルからパラグライダーで降りる動画撮影を依頼されそれをSNSにアップしたら違法動画ということで逮捕されてしまう。誰かが死んだことで葬儀に参列するため韓国へ帰る。ミジョンはしっかり社会人になっていて、よりを戻すことを提案される。それでも再びニュージーランドへ戻るケナだった。