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プロフェッショナル(2024)
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原題の「In The Land of Saints and Sinners」を直訳すれば「聖人と罪人の地で」となるしSaints and Sinnersはゾンビゲームのタイトルでもある。日本ではプロフェッショナルというタイトルにしているが、フィンバーはある意味私怨に基いて行動していてプロフェッショナルとはとても思えなかった。1970年代のアイルランドでIRAが市民にどう思われていたのか、その中でIRA過激派やそのテロがどう思われていたのか、そういった背景があってのフィンバーの行動だったと思う。自分の正義を振りかざして一般市民を巻き添えにしてまでテロ活動を行う過激派に対して一人立ち向かうフィンバーとそれを支援し亡くなってしまうロバートやケビンのお話なので、プロフェッショナルというタイトルはかなり違和感があった。まあドリアンたちの顔写真と名前が新聞に犯人として掲載され、裏切り者がいると嘆くところを見ると、IRA本体の方でもドリアンたちを煙たがっていたことはうかがえた。ドリアンはアイルランドの独立のためと言いながら一方では弟を待つとか報復するとかかなり私情を挟んでいたし、人を殺すことに躊躇がなかったのも組織からしても困った姉ちゃんだと思われていたのだろうと想像させられた。ところでロバートはいったいどんな組織に所属していたんだろう。殺し屋って平穏な隠居生活が望めないものだと思っていたけど、フィンバーは何処へ行くんだろう。町はあれだけの騒動があってもパブはすぐ再建されいつもの生活がすぐ戻って来るんだろうなあ。 あらすじ:IRAの過激派がベルファストのパブで爆破テロをするが、子供が巻き添えになりドリアンとその弟カーティスが指名手配される。一味はグレンコルムキルまで逃走。グレンコルムキルではロバートからの依頼を受けたフィンバーがターゲットを殺し森の奥に埋めていた。そしてロバートに若い殺し屋ケビンにすべてを任せ引退したいと言う。フィンバーはパブで働くシネイドの娘モヤが体に痣を作っていたのにそれを母親に話せないでいることを知る。シネイドの弟の結婚相手がドリアンで弟のカーティスが食料調達にしばしば訪れてモヤを虐待している様だった。フィンバーは解決策を相談にロバートの元を訪れるがモヤが告発しない限り難しいという。カーティスを標的にしたいと申し出るが、IRAを相手にするのはやめるよう説得される。それでもフィンバーはカーティスを拉致し森へ連れて行き殺して埋めるのだった。カーティスが行方不明になり仲間たちは潜伏場所を変えることを提案するがドリアンは聞かず弟を待つと言う。すでに皆指名手配されていた。ドリアンはロバートを見つけ出し依頼人を聞き出そうとする。しらを切るロバートだったがドリアンはカーティスの銃弾を見つけ問いただしフィンバーの名を聞き出しロバートを射殺する。フィンバーとパブで待ち合わせして依頼人を差し出すことを要求。フィンバーは一人で対処しようとし、これまでの報酬などをケビンに渡して渡米して夢をかなえろと言い放つ。しかしパブでドリアンともめているとき、自分が依頼人だと言ってケビンが戻って来る。ドリアンは人ごみにもかかわらずケビンを撃ち店内は騒然とする。仲間たちも駆けつけ銃撃戦となるがケビンはドリアンを撃ち、フィンバーはその手下を撃つ。さらに爆弾を投げつけようとした男を妨害し爆発で死なせる。ドリアンは逃げ出すが教会で息絶える。ケビンとロバートを埋葬したフィンバーはグレンコルムキルを後にするのだった。
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