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舞台を上演するまで、本読みから稽古そして本番までの役者たちを描く映画は結構あったし、上演される芝居と役者たちの心理がシンクロしてかなり不穏なものになっていく構成はしばしばお見掛けする。この作品の場合出演者がすべて女性で、配役は当日にならないとわからないというまるでバラエティ番組の企画のようなもの。当然樹利亜のように、自分も主役を演じたいと思う役者がいて当然で、いくら業界関係者が見ているからって足の引っ張り合いにならないはずはない。さて演じ終えた時、遥の胸の穴は埋まったんだろうか。この企画を立てた一番の理由がそこだったはずなんだけど、結果は本人しかわからない。その後咲良や琴李、樹利亜にどんなオファーが来たんだろう。役者として一皮むけたとしてもくすぶったままでは可哀そうすぎます。どの業界も、実力だけではトップに君臨できないのではないでしょうか。実力に加えてのプラスアルファがないと飛躍は難しいなあ。また劇中劇「under skin」もいかにも小劇場の演劇風だったけどあまり刺さってはこなかったなあ。全体としては各人が変わっていく様が見れて楽しかったし、わずか四日で舞台を仕上げていく狂気は伝わりました。 あらすじ:ステージに集まった4人の女優、平野琴李、宇賀遥、宮園咲良、樹利亜。ベテランの遥が企画者で4人に30ページの台本を配る。「under skin」というタイトルの台本は遥自身この日初めて見るものだった。企画は4日後に招待客の前でこの台本を演じること、演出家はいないので各人が自分の考えで演じることしかも配役は当日まで誰もわからないと言うものだった。わけのわからない企画に琴李は出て行こうとしたが劇場は施錠され監禁された状態だった。とりあえず本読みを開始するが、もともと女性ボーカルグループに所属していた樹利亜は変なアクセントの棒読みで琴李をイラつかせるばかりだった。どの配役になるのか当日までわからないためとりあえず全部の台詞を憶えることとなる。宿泊は劇場併設のホテルでやはり外には出れないが、ホテルの電話で外部との連絡はでき、琴李がマネージャーに文句を言うが破格の出演料に黙ってしまう。衣装も準備されそれぞれを演じるが、演出家不在で各役者が自分の考えで演じることを要求されていたため、お互いにぶつかってしまう。またそれぞれに舞台に対しての思い入れがあった。樹利亜はこのままではジリ貧で女優としての道を模索しているところだった。咲良は舞台女優を目指し田舎から出てきてそれなりに場数は踏んでいるが、女優だけで食べていける状態ではなかった。遥は同じ俳優だった夫が死んでから演じることに何も感じられなくなり夫を亡くして生じた穴を演じることで埋めたいと考えていた。そのため夫の両親が資産家だったためこの企画を持ち掛け資金提供してもらったと言う。琴李はテレビドラマなどに俳優として出演していて有名ではあったが主演を任されることはなかった。それぞれがぶつかり合い相手を中傷するようなこともおこった。当日発表された配役は4通りで、途中台詞を間違えたらオールチェンジで最初から演じるというものだった。咲良がまず主役を演じたが冒頭でセリフを間違え主役は遥に。遥は中盤で詰まってしまい主役は琴李に。琴李は終盤まで持っていくが樹利亜が詰まってしまう。楽屋では私も演じたいという樹利亜。樹利亜が主役で終盤まで来るが演技とも思えない号泣。そこで終わりかと思いきやさらに演技が続き30ページ目の歌で締め拍手喝采となるのだった。
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