二人の迷いっぷりが微笑ましい

2011年のジュリー・ガヴラス監督作品で、結婚三十年を迎える夫婦を描いていて、建築家の夫は、長年の功績で表彰されるけど、最近は思うような仕事ができずにいて、妻は六十歳を迎えて、様々なことに挑戦しようとするけど、どこか乗り遅れている感が拭えないでいて、夫の方は会社には反対された若いスタッフの仕事を手助けすることで、活力を取り戻していくけど、妻の方は夫から社会からの疎外感が増していくばかりで、熟年離婚の危機に陥って、既に独立した三人の子供たちも心配する、というお話しを描いていますが、年齢的なこともあるのか、二人の迷いっぷりが微笑ましく見えて、ライトコメディみたいなノリで観ていると楽しめましたね。