インディーズ映画にしておくのは惜しい面白い作品

ある女性の失踪事件を捜査する探偵を描いたサスペンス。
事件の規模もさることながら、哀愁が漂うところはハードボイルドの王道かと思います。
サスペンスとして面白いだけでなく、ヒューマニズムもグッとくる面白い作品でした。

探偵の元に女性失踪事件の依頼がくる。
最初は断るが、探偵の研修生がその事件を受けて、というストーリー。
主人公の探偵は20年前に知り合いの女性が失踪しており、その事件と重ねながらストーリーが展開する。
その2つの事件が次第に重なるところは見事で、死といなくなるというのは違うと、失踪者の心情も興味を惹く。
そして、その事件が意外なほど大きく、観ていてスリリングで面白い。

そして、探偵というと相棒も重要。
現代と20年前の相棒がそれぞれ個性的で、主人公の人の良さを引き出すところが良い。
特に缶コーンスープがいい味を出している。

冒頭は軽快なコメディのような感じで始まり、次第にシリアスになっていくのは韓国映画の常套手段。
それを上手く使った面白い作品でした。