知識ある愛

美術家の石村嘉成さんを描いたドラマとドキュメンタリー。
監督が2人というのは、ドラマとドキュメンタリーかと思いました。
私としてはドキュメンタリーはあまり興味がなく、ドラマの方に感心がある。
私にとっては嘉成さんというより、お母さんが主人公と思う作品でした。

ドラマの方は嘉成が自閉症とわかって、お母さんが息子のために自分が変わるというもの。
最初はどの病院に行っても同じ診断なので、絶望的だったと思います。
それがある施設と出会うことでお母さんに希望が出るのですが、そのためのお母さんの努力も相当なものかと思います。
そんなお母さんが病に倒れた時は、さぞ無念かと思います。
そのお母さんの努力がひしひしと伝わるだけに、切ない感動がひとしおでした。

また、嘉成が好きなライオンは忍耐強く、仲間思いという。
嘉成というよりお母さんがライオンに見えてしまった。
とはいえ、嘉成の描くライオンは素晴らしい。
その青いライオンというのは独創的な色使いで面白いと思いました。