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君の名は。
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3年前のある雨の日、ずぶ濡れになりながらこの映画を見に遠くの映画館まで見に行ったことを思い出す。映画が公開されてだいぶ経過した日曜日だったと思うが客席は満席で小さな子供さんも多かったように記憶している。 この3年という月日がこの映画でも軸となる。ここは驚いた。 場所の違う男女が入れ替わる、という設定が時空を超えて二人が会話する。そしてお互いを忘れまいと必死にもがくのだが、どうしても忘れてしまう。このはがゆい関係が震災を連想させる。いわゆるジレンマである。 新海作品の見事な美しさと設定の素晴らしさは純日本風のドラマであることを軸としている。映画でただひたすらに繰り返されるふすまが閉まるシーン。この遮断された状況を主人公たちが打破することがドラマの展開を面白くしている。 もがいてももがいても忘れる、というドラマの行く末の最後、画面に再び大きくタイトルが現れる。ここで見る側はやっとタイトルの意味におぼろげに気づくのである。 被災した村で時空を超えて二人が再会するシーン。そして最後に思えていない同士の二人が東京の階段ですれ違い名前を聞く。このふたつのシーンに大きな感動を覚える。初めて対面した二人は水平(横)で、ラストの二人は垂直(縦)な関係で出会う。このクロスする関係は、横にお互いの心情を縦にお互いの時間の距離を置いている。 もともと新海作品の傾向として、目の前の小さな表現と宇宙へ広がる壮大なスケールの映像が対比されて、その躍動感に圧倒される。この躍動感や宮崎駿監督のような飛行的なものではなく、そこにあるものをそのまま表現しているように感じる。そしてそのものの動きを丁寧に追いかけることで、映画のダイナミズムを生み出しているのである。 次作の公開が近い折に、再度鑑賞して再び大きな感動を得ることができた。次回作も楽しみだ。
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