ドロドロ

とても素晴らしい作品でした。
うっかり期待してしまっていましたが、期待以上の作品でした。ローマ教皇がお亡くなりになり、その後を継ぐ者を決める選挙。厳かでありながら、なかなかの混乱具合でした。ミステリー＆ちょっぴりサスペンスそしてザ・人間ドラマという感じです。

いろいろ感想や言いたいことがあるのだけれど、この作品は何にも知らず観て欲しいので話の内容については書きません。

役者たちが凄かった☆彡まず、ローレンス役のレイフ・ファインズ。いろいろな苦悩を抱えつつも正義感に溢れる首席枢機卿を演じていました。スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、セルジオ・カステリット、ルシアン・ムサマティ、カルロス・ディエス、そしてシスターアグネス役のイザベラ・ロッセリーニ、みなさんアクの強さ、曲者具合が最高すぎました。イザベラは先日「ブルーベルベッド」で拝見したばかりで、今度はだいぶお年を召した役を観たので、その変遷を吹っ飛ばしてしまってとても驚いたのですが、その気品と品格と潔さは役柄は違えども「ブルーベルベッド」のドロシーに通じるものがあった気がします。全く正反対と言える役どころなのに。そして1番気になったのはローレンスを補佐していた方（どなたか名前が分からずすみません）がとてもローレンス思いで控えめだけれど有能なところが素敵でした☆彡

そもそも枢機卿とはなんぞやレベルで何にも知らなかったので、パンフレットの解説はありがたかったです。どこまで本当にあるのかありそうなのか気になりますが、とにかくおもしろさは保証します（๑•̀ㅂ•́）و✧

「薔薇の名前」とか「善きひとのためのソナタ」とか「裏切りのサーカス」と同じ匂いがしました。渋いけど噛めば噛むほどうまいみたいな（ ´ ▽ ` ）

まだ、今年度大した本数を観ていないですが、今のところ今年度ナンバーワン作品に出会えました٩（ ᐛ ）و