ボブ・ディランに特別な思い入れがあるわけではないけれど、久しぶりに映画見るなら音楽がいいと思っていた。「ウォーク・ザ・ライン」もよかったし。
で、役者陣の名演には圧倒されるも、普通かなあなんて思ってたけど、なんだか後からじわじわと良さが伝わってくる。

歌に力があった時代の煌めき。
その最高潮と終焉。そして、ロックを経てポップスへと、自由への脱却。
それを象徴するディランの存在。
その歌詞が音楽が、どれだけ素晴らしいものなのか。
その時代を追体験しているかのようなリアルさを感じる。

彼の成長と青春が音楽の変革史を描くことになっているところが上手い。
バイクで走り去っていくラストはまさに「ライク・ア・ローリングストーン」

〈パンフレット〉
1000円、B5、縦、47ｐ、フルカラー
発行／株式会社ムービーウォーカー、編集／下田桃子・杉原苑子、デザイン／塚原敬史・岩間良平