パスワードを忘れた方はこちら
※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。
メールアドレスをご入力ください。 入力されたメールアドレス宛にパスワードの再設定のお知らせメールが送信されます。
パスワードを再設定いただくためのお知らせメールをお送りしております。
メールをご覧いただきましてパスワードの再設定を行ってください。 本設定は72時間以内にお願い致します。
戻る
2025/2/12
「キネマ旬報」2月号は発売後SOLD OUTしました。特集は「2025年、映画の旅」(70P超!公開待機作ラインナップ特集)。表紙・巻頭インタビューは、派手に痛快なコンゲームを繰り広げる「劇場版 トリリオンゲーム」主演の目黒蓮。
2025/02/05
「キネマ旬報2月号増刊第98回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2024年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/07/11
1919年(大正8年)7月11日「キネマ旬報」は映画好きの学生たちによって誕生しました。雑誌の100年の歴史を俯瞰した記念ムック「キネマ旬報の100年」発売中です!
2024/02/05
「キネマ旬報2月増刊第97回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2023年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/02/01
2023年 第97回キネマ旬報ベスト・テン第1位の作品と個人賞を「キネマ旬報WEB」にて発表いたしました。
Like 59
ジャッキー・チェンの本邦初公開作品「ドランクモンキー酔拳」を観たことで映画の虜に。仕事帰りのミニシアター通いが日課になっています。
MY BEST MOVIE
太陽がいっぱい
KINENOTE公式Twitter
映画・映画人登録リクエスト
おんどりの鳴く前に
Like1
何もない田舎の村で起きた殺人事件をきっかけに権力者と警察官が欲望と正義のはざまで命を賭すことになるミステリー映画。冒頭から警察官は仕事熱心というより適当にやり過ごすタイプに見えたのだが新人警官が規則を破って聞き込みをしている最中に暴行され殺されたことから封じ込めていた良心が頭をもたげてきたように思えた。 身内の女性のセリフで10年前の事件に言及していたが、おそらく行き過ぎた正義感のせいで不遇な立場に追いやられたように聞こえた。 殺人事件の犯人は村長と神父。 あっさりと主人公に自供する。 その際、知人の検察官に連絡するよう依頼し表沙汰にならないよう配慮を求めていた。殺された村人が酒によって斧を振りかざしてきたのでやむおえず正当防衛した、つまり事故ということで結論付けていた。 しかし被害者の妻への事情聴取で村長から夫が取り引きを持ち掛けられていたことが判明。村長は神父と共謀して被害者宅(あわよくば美人の妻もろとも)と農地を手に入れようとしていたのである。つまり殺人は間違いなく計画的に行われ、権力によって闇に葬られようとしていたのだ。 主人公は村長たちがタバコと酒の密輸で私服を肥やしていることに気付いて現場を押さえる。検察官も含まれる権力者に楯突くのだから相当な覚悟だ。ここからは銃撃やら斧による攻撃やらであっという間に修羅場となる。背中に斧を突き立てられた主人公の断末魔の悲鳴が実に生々しくて頭から離れない。首謀者を一人づつ倒した主人公もまた深手を負い、川面に映った自分の顔を見つめながら“思ったより悪くない”と呟いて息絶える。この圧倒的な虚無感はどう表現したらいいものか。オープニングでトラックの荷台から道路に落ちたおんどりがラストに再登場、殺人現場で餌をついばんでいた。直接物語に関与はしていないし、狂言回しという立場でもない。縁もゆかりも無い土地で起きた凄惨な事件の生き証人とでも言えばいいだろうか。唯一言えるのは小動物の視点を借りたことで寓話性と客観性が強調されたと言うことだ。おどろおどろしい物語なのに目を背けることなく最後まで凝視できたのは雄鶏のイナセンスに依るところが大きい。
鑑賞日
登録日
評点
鑑賞方法
送信