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プロフェッショナル(2024)
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「96時間」シリーズ以降はアクション主体で一匹狼の訳あり男を演じ続けているリーアム・ニーソンの新作。今回は1974年の北アイルランドを舞台に最果ての町でテロリストたちに立ち向かう殺し屋という設定。元々は第二次大戦に従軍した軍人なのだが愛妻を亡くしたことから道を踏み外してしまった男。依頼人に足を洗う事を告げ、庭造りに精を出そうとした矢先、知人の娘が親戚の青年から性的虐待を受けていると知って青年を始末。歴代の標的を同じ場所に葬り、墓標代わりに苗木を埋めるという行為は殺し屋仲間の慣習という点がユニークだった。これを仏教の転生だと考えるのは飛躍し過ぎかな。 殺した青年の姉がIRAのリーダーだった事で事態は急転、カタギに戻ったはずの主人公が復讐のターゲットにされてしまう。本来なら殺し屋は一匹狼が定番だが今回はちょび髭を生やした音楽好きの優男の若者が加勢する。彼もまた殺し屋なのだが金を貯めてレコードを出しカリフォルニアに行きたいという夢を持っていた。残忍さは微塵もなく頭のネジが一つだけ緩んだ変わり者、そんな印象だった。 主人公と女リーダーとの決戦は町一番の人気パブが舞台。仲間が鞄に入れた手製爆弾をパブに持ち込むあたりから死人の山が出来るだろうと予想したがまさにビンゴ。加勢に来た優男も女に頭を撃たれて絶命。瀕死の女が最期に逃げ込んだ先が教会というのはテロリストらしからぬ発想に思えたが、この女は冒頭の暗殺場面で爆破の巻き添えになりそうな子供たちを助けようとして大声をあげていたので根っからの悪党ではなかったのだろう。 誰にも別れを告げずに町を出ていった主人公が友人の警官が運転するパトカーの座席に置土産(主人公が好きな罪と罰のペーパーバックと射撃の賭けで巻き上げた20ポンド紙幣)をする。一体いつの間にこんな粋な事ができたのか。リーアム・ニーソンのフィルムグラフィの中でも上出来の逸品。惜しむらくはセンスゼロの邦題のみ。
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