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鑑賞日 2025/01/09  登録日 2025/01/10  評点 50点 

鑑賞方法 その他 
3D/字幕 -/-
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すべてケイト・ブランシェット

本作はCブランシェットが13役を演じつつ、演じる役柄とは直接関係のない(こじつければできるかもしれないが)主に芸術論の断片を口述するスタイル。
13役とは、冒頭の廃工場群を背景とした男女の区別もつかないようなホームレス(エピローグで再登場)、PCやモニターに囲まれた株式トレーダー、朝、子供に朝食を作って働きに出かける廃棄物処理場のオペレーター、巨大なラボでクリーンスーツを着て歩き回る研究者?、墓地で埋葬する前に弔辞を読む喪服の女性、3人の幼い息子と夫と食事をとる前に延々とお祈り(実際はポップアートのマニフェストからの引用)をする主婦(何度も出てくる)、スタジオで演奏?前のパンクシンガー?、リゾート地(大きなガラス窓の先に湖が見える)の別荘?でプライベートパーテイで挨拶する企業のCEO?、劇場で不思議な衣装を着けた多人数のダンサー(まるで在津一郎のタケモトピアノのCMみたいで笑える)にリハーサルをする
演出家、多くの有名人を模した人形が置かれた工房で自らを模した人形を作って操作する人形遣い(このエピソードが1番面白かった)、ニュースキャスターと雨の中でレポートするレポーターの2役、最後は小学校低学年の教師で特にJLゴダールやJジャームッシュと言った映画がらみの引用をする。
正直言ってCブランシェットの変幻自在な演技力と存在力で本作は見ごたえがあるが、マニフェストの内容に共鳴するか理解するかさえ怪しいものと思う。