過ぎたるは及ばざるが如し

幼い頃からの白人（ユダヤ？）と黒人の義兄弟の海兵隊帰りの弟（黒人）が妻の手術代のために兄に金を借りに行ったら、銀行強盗を持ちかけられて話に乗ってしまうという安易な展開。
海兵隊で貧しく薬中の母親の母子家庭から抜け出すきっかけを見出したJDバンス副大統領のようにはいかなかったわけだ。
銀行から逃げるために弟が撃った警官を乗せた救急車をジャックしてそこから警察とFBIが絡むヘリコプターやパトカーのからむ追跡がこれでもかと続く。
瀕死の警官を助けるために救命士を手伝う弟と追跡を楽しんでいるかのような兄の対比。
兄の裏社会を利用した逃亡工作や追跡中の手術シーンといったハラハラするエピソードてんこ盛りだが、結局病院でエンディング。
義兄弟の情感あふれるシーンもあるが、どうにもお腹いっぱいで食傷気味。
救命士の最初の救出劇の少女の登場や撃たれた警官と弟の命が助かる結果で帳尻合わせするのもやりすぎだろう。