中途半端なやっつけ仕事

本作はコメデイなのか人情劇なのか両方を狙った昔の松竹喜劇風なのか？
いずれにせよ中途半端過ぎて笑えないしほろりともしない。
主演の中井喜一は相変わらずの真面目ぶりの小市民的枠から出ることはなく（「ふぞろいの林檎たち」から変わらず、それはそれでいいのかもしれないが）、プロデューサー役の時任三郎（立場が逆転してしまった）とのからみが「ふぞろい・・・」を思い出される。
いっそのこと犯人を柳沢慎吾にしたらコメデイとして成功したかもしれない。
ワイドショーは嫌いではないが、MCにタレントを起用したり、コメンテーターにタレントやお笑い芸人を多用する愚劣なキャスティングは卒業した方がいい。
テレビは馬鹿だというセリフを共感してしまうのは情けない。