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60になりました。あと40年、映画を見続けたいものです。

MY BEST MOVIE

雨に唄えば

フォロー 2
フォロワー 10 104位
いいね!したレビュー 205
いいね!されたレビュー 385 106位
総鑑賞本数 294 4890位
総鑑賞回数 294 5007位
レビュー 266 580位
観たい 14

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鑑賞日 2025/03/27  登録日 2025/03/28  評点 60点 

鑑賞方法 映画館/神奈川県/横浜ブルク13 
3D/字幕 -/字幕
いいね!レビューランキング 655位

結局目くじら立ててしまった自分

見ようか見まいか迷っていたのですが、とにかくどこを見てもレビューが最悪に近いので、「そんなに目くじら立てるなよ。楽しければいいじゃん」という気持ちで、ある意味「応援鑑賞」したのですが、結果的には目くじら立てて帰ってきました。

やっぱり脚本がダメですね。
多様性への配慮(しすぎ?とか言うと、なんかトランプ陣営みたいでいやなんですが)で、レイチェル・ゼグラーが白雪姫という設定自体は、まあ歌がうまいし、かわいいし、そこはいいでしょう。
ただ、これも「白馬の王子様じゃなくて」(なんてセリフがそもそもありましたね)森の盗賊(っていうか、王国に対しては一種のゲリラですね・・ハマス?とか思ってしまう私はすでに現実にけがされているのか・・)なのは百歩譲っていいとしましょう。
問題は「毒リンゴで一度死んだ白雪姫がキスで生き返る」という設定の説得力が皆無になっているところですね。
「白馬の王子様」だから「キスで生き返る」はまあファンタジックに言って成立するわけだけど、彼のキスで生き返るのは「なぜ?」という疑問が抜けない。
「キスで生き返ることになってるから」としか言いようがない。
(実写版「美女と野獣」が感動的だったのは、その部分がみごとに成立していたからだなあと、この場面を見ながら思い起こしたりして・・)

ここまで改変したなら、毒リンゴも、キスで生還も変えとけよ、といいたくなる。(そしたらすでに「白雪姫」ではないか・・)
まあ、いずれにしても、彼は王女側に捕まる捕まり方も間抜けすぎるし、クライマックスの「勝利」にもほとんど何の貢献もできてないし、存在感薄すぎでしょ。 

ミュージカルにしてみたかったのか、単に実写化で金稼ぎたかったのか、多様性と現代性を立証したかったのか、いろいろな意味で軸がはっきりしないまま、なぜか割とヒットしているという、困った状況の一本でした。

言いたいことはもっとあるけど、まああまり不満ばかり言うのも何なので、画面がきれいでよかったよとか、かなり極端な小人たちの造形は嫌いじゃなかったよ、とも言っておきます。