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スリーパーズ
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この作品のころから、なぜかバリー・レビンソンの作品にこころが動かされることがない。多くの場合、演出に不備があるためでもなく、テーマが的外れなわけでもない。ほかの作品では感動をもたらしてくれる俳優もいるので、役者の演技のせいでもない。ただただ、登場する人々に共感しずらいのだ。 かなりこじつけめいてくるが、バリー・レビンソンの作品に登場する主人公たちの多くが『貧しい出自のニューヨーカー』というフレーズでくくれる点が原因のような気もしている。物語の多くが、その出自、幼少期のトラウマにねざしている点が。私には体感的に、想像できないのだ、彼らの根源たる経験が。だから本作でも、復讐を終え、トラウマを乗り越えて、やっと幸せな過去を友と共有するラストシーンが、美しいがただの映像としてしかとらえられない。これは作品の完成度と関係ない個人の感想となってしまうので申し訳ないが、感動出来ないものはできないのだから仕方がない。残念な不協和音としか言いようがないのだけれど。
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