教育は人生を変える

　スペイン語では「ポテンシアル」と発音していました。「可能性」という字幕になっていましたが、「潜在能力」のことでしょう。誰でも「ポテンシアル」は持っている。大事なのは、それを開花させ、発揮させてくれる環境を与えられることでしょう。子どもの潜在能力は保護者、あるいは教師によって引き出されるものだと思います。

　その意味で、能力を伸ばしてくれる教育者と出会うことは、その子の人生を左右するはずです。劇中でセルヒオと校長が「自分の人生を変えた先生」について語るシーンがありますが、そういう先生に出会えた人は幸せな人なのでしょう。僕もそんな先生に会いました。そのおかげで、今そこそこ幸せな生活を送れています。

　パロマはセルヒオと出会うことでゴミ捨て場から広い世界に羽ばたいた。一方で、ニコは命を落としたし、ルペは家庭の事情で学問を中断させられました。でも、学ぶことを知ったルペは、あのままでは終わらないと信じます。