これはホントに楽しい娯楽作

シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。（勝手にサミュエル・フラー３本立ての３本目）

これはホントに面白かった！
監督は、フリッツ・ラングの演出を、アーチー・Ｌ・メイヨが引き継いだ作品。

観る前は、タイトルが『報道前線』なので、昨日観た新聞記者を描いた『パーク・ロウ』に似ているのかな？……と思ったが、まったく異なる展開だった。

ドイツ軍の爆撃が続くイギリスが舞台、目前に迫る次から次の危機にもめげず、あの手この手で通信社を存続しようとするアメリカ人の通信社デスクを描いたドラマだった。
この通信社デスクを演じたドン・アメチーの仕事をアレコレ進める手際が見事。
また、ドン・アメチーと少年の友情、そしてジョーン・ベネットとのロマンスエピソードも楽しい。

ドン・アメチーが初めてジョーン・ベネットに声をかけたのは空襲警報の発令された真っ暗な場所で、「女性が綺麗かどうかも分からない状態でナンパ」というのが楽しい（笑）
観客が思っていることを、ジョーン・ベネットにも「真っ暗になるとナンパするの？」などと聞かれて、これまた楽しい（笑）

本作は、また機会があれば観たい映画となった。

今日は、３本続けてサミュエル・フラー関連作を観たが、１本目『演説の夜』と本作『報道前線』の２本で、ホントに綺麗なジョーン・ベネットを観られて嬉しい。