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麦秋(1934)
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シネマヴェーラ渋谷「プレコード・ハリウッドⅡ」にて鑑賞。 不況で職にありつけない人達が、同じ境遇の人達と共同して荒地を農場に開墾しようとするキング・ヴィダー監督作。 社会性を持った人間ドラマに見えた。 ただ、本作はキング・ヴィダー監督作ではあるものの、MGMに拒否されて、ヴィダー監督が自費を投じて独立製作した映画。チャップリンがユナイテッド・アーティスツで配給。 このことからチャップリンは本作に人間ドラマを感じたんだな……というのが分かる。 ジョン・シムスという「毎日職探しをしているが職を得られない男」と妻メリーは、借金取りに訪ねられる生活をしていた。晩御飯の鶏肉を買うにも、肉屋にウクレレを渡してゲトする有様。この肉屋の場面は笑える。 そんな二人が、オジから「ここから少し離れた所に荒地があるが、あそこを農場にする仕事をしてみないか?」と言われ、即OKして、二人で荒地に行く。 そして、似たような境遇の人達を集めて力仕事を続けて、広大な荒地を農地にしていこうとする。この中で「自分は指名手配者だから、自分を警察に連れて行けば500ドル得られる」などなどのエピソードが盛り込まれていて、見応えあり。 ただ、序盤で開墾主のジョンが「ここには、皮をはぐ先住民などは居ない」などと凄い発言があったりして、以前はさりげない場面にもかかわらず、なかなか凄い発言……だと思ってしまう。 また、ジョンが妻以外の女性と浮気っぽいエピソードも、社会派っぽい映画なのに不思議な感覚。 更に「緑したたる農園だ…」などと言われると、「あぁ、カラー映画で観たかったなぁ~」などと思ってしまった。 この映画、観ながら観客にいろいろな思いを抱かせるキング・ヴィダー監督の佳作といえよう。
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