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わたしは目撃者
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イタリアンサスペンス・ホラーの重鎮ダリオ・アルジェントの初期作で監督2作目とのこと。原題は「九尾の猫」で前後の作品と合わせて動物3部作と呼ばれているらしい。でも別に猫は出てこない。遺伝子異常による犯罪者を扱っていることからこんなタイトルが付けられたのだろうか。劇中でもサラッと説明されていたけどXとYの染色体の組み合わせでまれにXYY染色体を持つ者があるらしい。しかもその染色体を持つ者は異常者が多い・・・という仮説がぶち挙げられる。よって犯罪予防のためXYYを持つ者は隔離、あるいは抹殺すべし的な論理へとエスカレートさせる。いかにもアルジェントらしいマッドサイエンティスト風な発想でありシナリオである。 ただ連続殺人犯を追い詰めていくという筋書きはホラー色濃厚な監督にしてはオーソドックスなサスペンスに落ちつていていた感じ。自分はこの方が落ち着くのだけどファンは(監督自身も)不満だったようだ。 思うに主人公のふたりにハリウッド・スターを充てがったことがこうした作劇に繋がったのではと類推する。 スターといってもカール・マルデンにしろ、ジェームズ・フランシスカスにしろ渋い脇役といった人たちだけど殺人事件捜査をめぐるストーリーという額縁には違和感なしに収まる。そこでモンスターを出すわけにもいかなかったのでは。犯人の動機もなるほどよく理解できるものだったと思う。 それでも殺害シーンのエグさはこの監督らしい。特に駅から落とされた研究員が、列車に轢かれるシーンの具体性。フツーならカットする場面をここぞとばかり丁寧に見せる。残酷趣味極まれりといった感じで、らしさを感じたシーンだった。
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