TVで観て以来、51年ぶりに鑑賞する

2025年4月12日に鑑賞。DVDにて。1時間43分11秒。スタンダード・テクニカラー。PERLBERG-SEATON PRODUCTION＝パラマウント映画。一部、日本語、中国語。

開巻の字幕『私たちはアメリカ海軍、特に太平洋艦隊の海軍航空水上部隊に敬意を表します（the Naval Air and Surface Forces of the Pacific Fleet）彼らの協力なしでは、本作は実現しませんでした』

こんなラストだったんですね。とても内省的な結末である。ラストの提督「米兵3名が殺された。なぜ救わなかった？他のヘリを呼ばずに？いい判断だったのか？」リー隊長「あなたの評価はどうであれ、作戦は成功した。私の部下でもあった」提督「君の言う通りだな。妻にどう伝えれば・・・」→台詞でも2回登場する「少数の犠牲は仕方がない」ということか。

グレイス・ケリーはとても美しい。

1952年11月朝鮮半島沖の空母。この開巻15分で実際の空母、艦載機、艦載ヘリコプターの実機を見せることで、本作にリアリティを与えている。俳優たちも実際に空母上で演技している。

当時の日本（横須賀、東京）でもロケしているのでしょう。振袖姿の女性6-7人が扇子を持って、岸壁で歓迎の踊りをジャズっぽい曲に合わせて踊る。ホールデン、グレイス、少女2人が大浴場にいる時に、日本人夫婦と少女2人が入って来て、隣の（浴槽は別の仕切られた）大浴場に入る。その時に日本人4人（中国人俳優っぽい）は、浴室の中のタイルまで下駄を履いたままである。など「変な日本」もある。ホテルのロビーに「朱塗りの欄干の橋」がある。

『横須賀基地や増上寺、箱根富士屋ホテルのロケも見どころか』（海月衛さんより）

キャバレー（有名な店なんでしょう）のロケでは、淡路恵子他の日本人女性が多数ドレス姿で登場している。

戦闘シーンは、実際の空母、実際のジェット戦闘機を使用しているので、リアリティがある。敵機との空中バトルのシーンはないので（敵機は登場しない）空中シーンも実機である。爆撃シーンは、ミニチュア撮影でしょうか？非常に良く出来ている。アカデミー特殊効果賞を受賞しているそうだ。

提督「逆風時には、空母の甲板上に飛行機を並べてプロペラを回して接岸する」

妻ナンシー「現実を直視できないと、希望を持てないんですね」

登場する地名「マジョンニ町」「ヤンドク」「ヨド島のヘリコプター基地へ、フォーニーと相棒ギャミッシュが異動する」マイク・フォーニー「ウォンサン元山付近で着水したらまた救助する」「トクチョンの燃料基地が第二目標だ」「ウォンサンの北西56km＝ヨド島から40km」

画面では、製作：William Perlberg、George Seaton、監督：Mark Robson、脚本：Valentine Davies、原作小説：James A. Michener、撮影：Loyed Griggs、美術：Hal Pereira、Henry Bumstead、Second Unit Photography：Wallance Kelley、Thomas Tutwiler、Set Decoration：Sam Comer、Grace Gregory、特殊撮影効果：John P. Fulton、Process Photography：Farciot Edouart、Wallace Kelley、Aerial Photography：Charles G. Clarke、編集：Alma Macrorie、衣裳：Edith Head、Makeup Supervision：Wally Westmore、音楽：Lyn Murray、助監督：Francisco Day である。