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鑑賞日 2025/04/26  登録日 2025/04/26  評点 65点 

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3D/字幕 -/字幕
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原作の小説は長大なんでしょうね。

2025年4月26日に鑑賞。DVDにて。1時間30分05秒。スタンダード・テクニカラー。一部、広東語、ドイツ語、ヤップ語(ミクロネシア連邦)、パラオ語(パラオ共和国)→現地語の厳密な区別がされているかどうかは、分からない。パラオにヤップ人が聖石を採掘に来ている。

原作の小説は長大なんでしょうね。オキーフ船長と妻ダリーのナレーションで繋ぐ。つまり、「絵」ではなくナレーション(言葉)で物語を語っている。

結婚後のダリーのナレーション「私の居場所はあるの?帝国を作る男と・・・」「ブーグルーは伝統的手法を選んだ。私もそれが正しいと思った」

香港→ヤップ島→香港(コプラ貿易の中心地)→(名前が分からない島・原住民に槍で追われる)→パラオ→ヤップ島→香港(結婚)→ヤップ島

「白人酋長」というタイトルだが、「酋長」ではない。現地の酋長は3人、大酋長が1人いる。白人ランカスターがなるのは「王」である。

ヤップ島で出会った現地娘カコフェルに銀貨のネックレスを贈った。この娘と結ばれると観客は思ったが・・・。パラオで出会ったダリーと結婚する。ここは観客のミスリードじゃないでしょうか。

開巻の字幕『乾燥させたココナツの胚乳コプラ(The Dried Meat of The Coconut known as "Copra")は、南太平洋の経済を支えてきた。そしてヤップ島の原住民は"聖なる石フェイ FEI"(丸い石・中央に口のような穴と目のような彫刻がある)を崇拝していた。撮影に協力してくれたフィジー諸島の人々に感謝する。The Secretary for Fijian Affairs; Toratu Penaia Lala Latianara, Serua District Chief in chage, and people of Fiji Islands.』

「1870年ヤップ島はココナツとコプラ貿易の中心地だった。コプラから抽出されるココナツ油は価値が高い」

●[聖なる石フェイ]は、ヤップ人がカヌーでパラオ島(400km離れている)に採掘に来ている。山から石を切りだし(大規模な木の階段が設置されている)それを丸く削っている。「聖なる石」なので、「丸い自然石」なのかと思ったが、他の島から切り出して丸く加工している。これでは、いくつでも採石できる。渡海で犠牲者は出ているが(前回は、40人中10人のみ生還・6個の石を持ち帰った)。希少性がなくなるのでは。

パラオ島で人力で岩を切り出すのを見たオキーフが火薬で岩を爆破し、大量に自分の帆船でヤップ島に持ち帰る。代わりにコプラの収穫量を増やすことを酋長に約束させる。大酋長ブーグルーは拒否し、酋長イニフェルスはオキーフと取引に応じる。オキーフは聖石を収納する小屋を造ってやる。大量の聖石。ありがたみが薄くなるよ。

[疑問点]
ヤップ島に20年駐在しているドイツ人のアルフレッド・テテンスは、ハンブルクのゴドフロア社のヤップ島の駐在員である。ところが、オキーフが設立した新会社の現地員を任せられる。上司ウェバーに「わが社は独占権を失いました」と宣言する。→そんなに簡単にライバル社につけるのか。●オキーフが酋長たちに信頼を得てコプラの独占採集権利を得たということか。→でも利権があるので、ドイツだけじゃなく、スペインや英国の軍隊がやって来たら、オキーフ側(中国人船員10数人+現地人)はひとたまりもないよ。

ヘイズたちがヤップ島に上陸し島民を奴隷にしようとする。オキーフ船長らがヘイズを捕まえて撃退し、オキーフ船長は「王」と島民に認められる。山に追放されたブーグルーらへウェバーがライフルを渡して、オキーフ船長とオキーフ側の島民を襲撃させる。ウェバーとドイツ兵士60人が上陸するが、島民の集団に囲まれる。おいおい、軍隊60人なんて少なすぎるよ。戦艦が来れば一瞬でオキーフから島を奪還できるよ。

オキーフ船長「ブーグルーは正しかった。伝統を守るべきだった」→ブーグルー「我々の王をどこへ連れていく!」ウェバー「私はまた来るぞ」ご都合主義のラストである。

ダリーが読んでいる本『国王牧歌 ランスロットとエレイ』→オキーフ「リンカーンの結婚の記録の本だ」

画面では、製作:Harold Hecht、監督:Byron Haskin、脚本:Borden Chase、James Hill、原作小説:Lawrence Klingman、Gerald Green、撮影:Otto Heller、美術:Edward S. Haworth、W. Simpson Robinson、編集:Manuel Del Campo、Set Decrator:Jane Roth、Choreography(振付師):Daniel Nagrin、衣裳:Marjorie Best、Liz Hennings、Makeup Artist:Staurt Freeborn、助監督:Richard McWhorter、音楽・指揮:Dimitri Tiomkin、Song:"Emerald Isle":作曲:Dimitri Tiomkin、作詞:Paul Francis Webster である。

出演は、バート・ランカスター Burt Lancaster(デヴィッド・オキーフ船長/コプラ採集業者)、ジーン・ライス Joan Rice[1930年生23歳](ダリー/=ダラボ/パラオ人と白人の父親との混血/オキーフの妻になる)、André Morell(アルフレッド・テテンス/ドイツ人/ハンブルクのゴドフロア社のヤップ島の駐在員/20年駐在)、Archie Savage(大酋長ブーグルー)、Abraham Sofaer 「黒い絨氈」(1954)が有名(ファトゥマク/呪医/英語を話す)、Lloyd Berrell(イニフェルス/酋長の1人)、Alexander Archdale(バート・ハリス/パラオ島の白人/ダリーの父親)、Guy Doleman(ウェバー/ゴドフロア社の幹部)、Tessa Prendergast [1928年生25歳](カコフェル/ヤップ島の原住民の娘)、Charles Horvath(ブリー・ヘイズ船長/スペインと組み奴隷貿易を/ヤップ島人を奴隷にしようと上陸する)、Philip Ahn(シェン・タン歯科医/中国人/海賊カオ・チュンのコーチシナのジャンク船キャスリーン号をオキーフ船長に貸す)、Benson Fong(チョウ/中国人のオキーフの助手船員)ほか。