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鑑賞日 2025/04/27  登録日 2025/04/27  評点 - 

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これは傑作。こちら、監督:マリオ・モニチェリ、主演:アルド・ファブリツィ、ジーナ・ロロブリジーダ「犬の生活 Vita da Cani」(1950)のレビューです

2025年4月27日に鑑賞。DVDにて。1時間39分29秒。TITANUS=S.P.E.S. スタンダード・黒白。評価=85点。

これは傑作です。脚本が描き込まれている。アルド・ファブリツィが何と巧いのでしょう。

3人の女優たち、ジーナ・ロロブリジーダ[1927年生22歳]、Tamara Lees[1924年生25歳]、Delia Scala[1929年生20歳]が3人共に美形である。

アルド・ファブリツィとジーナ・ロロブリジーダが5曲を歌う。

イタリア版「ショウほど素敵な商売はない」(1954)である。こちらの方が遙かに面白い。

マルトーニの口癖「俺たちはイタリア人だ」ポケットに多数の自分のブロマイド写真。サインしてホテル主人と警察署長に渡す。

小さな町「PRATESE」映画館。マルトーニと1人が「ロシアの寸劇」をする。支配人「この町の名はモスキート(小さなモスクワ)だ。全員共産党員だ。1人以外は。ホテルのバーテンダーだ」舞台。2人共にロシア服。神父役「我が国の水爆が単なる手榴弾だと敵にバレた」「ロシアでは8000万人が飢えている」マルトーニ(スターリンの扮装)「はっはっは。俺たちは水爆を持ってるよ」と必死でつくろうが、観客の大ブーイングを浴びる。2人退場。→マルトーニはそのバーテンに「住民は政治的にどうだ?政治的な寸劇も入れるから」と探りを入れていたが。

舞台の2人の男の間に、袖から押された私服のマルゲリータが倒れ込む。男2人が彼女の両手両足を持って振り回す。天井まで投げ上げる。両足を掴んでブンブン振り回す。アクロバットである。客も我々観客もここは目を見張るよ。→このチームが「Trio Acrobatico Golden」でしょう。ジーナ・ロロブリジーダは吹き替えか?スカートも髪も乱れているのでジーナかどうか分からない。床に転がった所はジーナだが。→舞台の板が腐っていてマルゲリータは床下に転落する。マルゲリータ「台無しにしてごめんなさい」マルトーニ「台無しになってないよ」→マルゲリータとフランカとヴェラが3人がひとつのベッドに横になって眠る。

マルトーニがマルゲリータを主役に抜擢し練習させる。「キッスじゃない。キスと言え。その可愛い顔でキスと言えば、観客は倒れる」「足だ。手はいい。歩き方を見せてやろう」→マルゲリータの舞台「エクアドルの農場」の歌。

ラストのマルトーニ「彼女たちにはそれぞれ運命がある。キャリアを掴んだり、結婚したり、悲劇となったり」スコッティ「ブトンなしで今後は?」マルトーニ「ブトン10人分の主演女優がいるよ。俺に会ったと(リタに)言うな」→駅、ルーシーが復活し一座はまた旅に出る。「MILANO←→BRESCIA」行列車。

マルトーニ(自分も芸人)が率いるレビューの一座。旅回りをしている。主演女優ルーシーが不満から脱退する。移動の列車内で家出娘マルゲリータを拾う。警官にマルゲリータのIDを見せろと言われたマルトーニが、ポケットにあったルーシーの身分証を見せて切り抜ける。彼らのレビューは映画館のスクリーン前の舞台上である。

映画「蛇の穴」(1948・主演:オリヴィア・デ・ハヴィランド)の名が出る。

スクリーンの裏にいるマルトーニの後ろにアメリカの「西部劇」が映っている。スペンサー・トレイシー?が右側に映って、左のもう1人と馬上で話している。

ミラノの工場に勤めるフランカが来週結婚するはずの恋人と別れる「あなたを愛している。でも結婚は嫌。こんな生活に嫌気が。私は人生を変えたいの。惨めな生活は嫌」床のゴキブリ。「あなたといても欲しいものは得られない。金持ちを捜すわ。終わりにして」とローマに来る。

フランカへ、下宿で同室になったヴェラ「カネ持ちは年寄ね。一座の監督に紹介するわ」→フランカは踊れない。舞台の両袖の2人の女性、フランカとヴェラがレビューが終わると笑顔で両側から幕を中央に閉める。なるほど。

マルトーニの香水「ランバン・アルページュ」

・「犬の生活 Vita da Cani」(1950)
製作:Carlo Ponti、Clemente Fracassi、監督:マリオ・モニチェリ Mario Monicelli、ステーノ Steno=Stefano Vanzina、原案・脚本:Mario Monicelli、Stefano Vanzina、脚本:Sergio Amidei、Aldo Fabrizi、Ruggero Maccari、Nino Novarese、Fulvio Palmieri、撮影:マリオ・バーヴァ Mario Bava 後の監督だ、衣裳:Flavio Mogherini、編集:Mario Bonotti、助監督[Aiuto regista]:Silvio Clementelli、Continuity:Ines Brusci、音楽:Nino Rota、Canzoni(歌):Aldo Fabrizi、Nino Ravasini、Mario Ruccione、Nino Rota である。

出演は、アルド・ファブリツィ Aldo Fabrizi(カヴァレッリ・ニーノ・マルトーニ/マルトーニ・レビュー・カンパニー一座の座長・監督)、ジーナ・ロロブリジーダ Gina Lollobrigida(マルゲリータ/リタ・ブトン/家出娘)、Tamara Lees(フランカ/ミラノ出身)、Delia Scala(ヴェラ/一座のダンサー/サーカス生まれ)、マルチェロ・マストロヤンニ Marcello Mastroianni=開巻とラストのみに出演(カルロ・ダネシ/フランカの元恋人/技術者/ボルセッリの工場の新技術部長)、Enzo Furlai(レナート・ボルセッリ/大富豪/製材所のオーナー/フランカの夫になる)、Mario Russo(マリオ・サンドレッリ/ヴェラの恋人/ローマの富豪の息子/大学生)、Nyta Dover(ルーシー・ダストリッド/一座の元主演女優)、Giovanni Barrella(ニッコリ/劇場経営者)、Michele Malaspina(サンドレッリ/ローマの富豪/マリオの父/ヴェラにちょっかいを出す男)、Bruno Corelli(モレノ/振付師)、Eduardo Passarelli(パスクワーレ・ピローネ/マルトーニの助手)、?(ルイジーノ/大工係)、Pasquale Misiano(マエストロ/作曲・指揮者)、Tino Scotti(スコッティ/マルトーニの友人/ラストのリタの新しい一座の振付師)、Giuseppe Angelini(フランチェッティ/ホテル主人)、Enzo Maggio(シゲット/座員)、Trio Acrobatico Golden ほか。