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鑑賞日 2016/08/13  登録日 2025/03/20  評点 50点 

鑑賞方法 VOD/GyaO! 
3D/字幕 -/-
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幕末噴飯劇

原作はつかこうへいの舞台劇と小説版。新撰組の沖田総司は女だった、という奇想天外な発想から
描かれる幕末コメディ。つかが亡くなってからも人気女優を招いて公演が行われている(Wiki)。舞台で
のパワフルなパフ-マンスで、ロマンスとアクションを見せるのかな。舞台も未見、原作小説も未読で、
つかの構想は判らない。

しかし映画となると問題の多い作品だ。安易に笑いをとりいく演出が、時代劇も歴史の枠組みを壊して
しまった。破壊力のあるコメディとは褒められない。歴史・時代劇は最低限のルールがあり、そこまで
破壊されると、観客は何を基準にしていいか呆然と吹き飛ばされる。なにやらパラレルワールドのコント
集か、テレビのバラエティの悪乗りギャグととしか理解できない。
角川映画はボスの角川春樹に頼る体制。外部からベテラン・中堅監督を招く分には、大間違いがないが、
助監督から監督に昇進させるシステムは、あるのかないのか判然としない。ボスの嗅覚だけが頼りで、
新人監督が抜擢されても、さてどんなものだろう。

唯一、理解できるのは牧瀬里穂のアイドル映画ということ。その割り切りがあれば、牧瀬だけを追って
観ることも出来る。渡辺謙にとっては大病後の初めての出演で、いいウォーミグアップといったところ。