パスワードを忘れた方はこちら
※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。
メールアドレスをご入力ください。 入力されたメールアドレス宛にパスワードの再設定のお知らせメールが送信されます。
パスワードを再設定いただくためのお知らせメールをお送りしております。
メールをご覧いただきましてパスワードの再設定を行ってください。 本設定は72時間以内にお願い致します。
戻る
2025/2/12
「キネマ旬報」2月号は発売後SOLD OUTしました。特集は「2025年、映画の旅」(70P超!公開待機作ラインナップ特集)。表紙・巻頭インタビューは、派手に痛快なコンゲームを繰り広げる「劇場版 トリリオンゲーム」主演の目黒蓮。
2025/02/05
「キネマ旬報2月号増刊第98回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2024年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/07/11
1919年(大正8年)7月11日「キネマ旬報」は映画好きの学生たちによって誕生しました。雑誌の100年の歴史を俯瞰した記念ムック「キネマ旬報の100年」発売中です!
2024/02/05
「キネマ旬報2月増刊第97回キネマ旬報ベスト・テン発表号」発売中! 2023年度ベスト・テンの全順位と講評を誌面にてぜひご覧ください。
2024/02/01
2023年 第97回キネマ旬報ベスト・テン第1位の作品と個人賞を「キネマ旬報WEB」にて発表いたしました。
KINENOTE公式Twitter
映画・映画人登録リクエスト
HERE 時を越えて
Like5
人気と実力を併せ持ったロバート・ゼメキス監督の新作だが、70歳を超えて冒険精神を失わない野心作に 驚くしかない。原作はグラフィック・ノベルで、画の力で時間の流れを定点観測したようだ。カメラは動かず、 物語の中心である居間を写す。ここで繰り広げられる住人たちのミニドラマが、一つの時代づつ切り取られ、 時間軸をシャッフルしてコラージュされる。 窓の外の世界は、植民地時代のお屋敷フランクリン邸が鎮座するが、道路を走るクルマや馬車などはミニ ドラマの時代に合わせて代わる。もちろん部屋のインテリアや家具なども時代に合わせる。やはりラジオ、 ブラウン管テレビ、壁掛けテレビ、など時代を主張する。アメリカ映画の時代考証の確かさは、いつも感心 するばかりだが、細切れになっても一部の狂いもなく再現される。 人間ドラマの中心を担うのが、アル(ポール・ベタニー)とローズのヤング夫妻。アルは第二次大戦の帰還 兵士でこの家を買って住むことになる。リチャード(トム・ハンクス)が生まれ育ち、ガールフレンドのマーガ レット(ロビン・ライト)を連れてくる。なんとトム・ハンクスの顔をCG処理でつやつやの若者顔。この親と子の 世代が一番入念に描かれべきなのだが、それも点描で時間軸も前後する忙しさ。 他にも飛行機乗りの男の一家や発明狂の夫婦の時代などがある。スペイン風邪からコロナ・パンデミックの マスク姿までもが挿入される。やはりミニドラマは詰め込みすぎの感じがする。登場人物の整理が必要と 思う。先住民と黒人家庭のドラマが唐突に感じられることで、やはりアメリカは白人の国なんだな、と逆説 的に浮かび上がるが…。 ここまで徹底的に俯瞰された映画では、登場人物は細分化され、言葉の違う先住民のドラマも描かれる。 さらには恐竜たちが跋扈する姿さえある。ここまでしなくてもいいのに、と思ったが、そこまで凝ることが、 この作品の命でもあるようだ。場面転換も重要な役割を課せられる。ここではウィンドウが最大限に活用 される。ウィンドウを開くことで次のシーンが始まる。パソコン時代のシーン転換で、革新性は紛れもなく 存在する。古典的なワイプもなかった。フェイドアウト・フェイドインのような映画そのものの息づかいは 否定され、舞台は動かないのだけれど、たいへん忙しい映画となった。
鑑賞日
登録日
評点
鑑賞方法
送信