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王になろうとした男
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巨匠ジョン・ヒューストンによる監督・脚本だが、ファーストシーンで結末を明かされてしまうのが残念だ。 ロンドンの北極星新聞社のキプリング(クリストファ・プラマー)のもとへ、一人の老人が訪れる。キプリングは老人に見覚えはないが、彼が名乗ったピーチーという名前は覚えていた。ピーチーを演じた美男子マイケル・ケインが、彼とは思えない老醜をさらしている。ピーチーは3年前に軍隊仲間のダニエル(ショーン・コネリー)と、二人でアフガニスタン北部の秘境カフィリスタンの国王になる契約を交わし、キプリングが証人となった。命からがらピーチーは戻って来たが、ダニエルがこの場にいないということは、先が読めてしまう。このシーンさえなければ、もっと楽しめたはずだ。 映画はピーチーがキプリングに語るダニエルとの冒険譚に沿って進められるが、本作の原作者は誰あろうキプリング本人だ。ということは本作は実話かと思えてくる。1880年代の大英帝国軍人が主人公ということで、インド人や秘境に住む種族への蔑視も激しい。王様になるために、未開人にイギリス式の軍事教練も施す。謎に包まれたフリー・メイソンの存在が見え隠れし、アレキサンダー大王の伝説がからんだりと、変化に富んでいる。 ダニエルとピーチーはどこかユーモラスだが、あくまでも王様になるという計画には真剣だ。名優二人が名コンビぶりを発揮している。二人が交わした契約には王座に就くまでは「酒と女を断つ」というものがあり、これも二人はけなげに守り通す。助けた部族の長からお礼に娘を差し出されても断るが、勘違いした長から、それなら息子を差し出すと言われるのには笑える。結局、二人の間にほころびが出る原因も女というのが皮肉だ。 壮大なヒマラヤの雪景色、大自然の遠景等、映画館で見るべき作品でもある。
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