鍛冶屋タイムスリッパー。

マーク・トウェイン原作の『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』をビング・クロスビー主演で映画化した1949年作品。現代の鍛冶屋が落雷で落馬して目覚めたらアーサー王の時代にいて、騎士に捕えられ魔法使いに火刑にされそうになるが、レンズで火を起こして火刑を逃れる。卿の称号を得て、姫に恋するが、姫の許婚のランスロットと決闘することに…

ビング・クロスビーお得意の歌で聴かせるミュージカルでもあるが、本作の特長は、夢によるとはいえタイムスリップ作品の古典である点。原作は、H.G.ウェルズの『タイムマシン』よりも数年前の作品。もしかするとタイムスリップ恋愛映画の名作「ある日どこかで」にも影響を与えている。

原作は、（原作の書かれた当時の）現代アメリカ南部と中世イングランドの腐敗を重ねたようで、案外現代社会でも解決できていない問題なのかも。