村の歌舞伎。

<安孫子亘監督 特集上映>の上映作品。

安孫子亘監督作品。福島県の山間にある檜枝岐村は雪が深く稲作も難しい。お伊勢参りに行った村人が見て、持ち帰ったということらしい檜枝岐歌舞伎は270年間村人に継承された伝統芸能。600人ほどの村の中で30人ほどの座員。行事を鑑賞する村人の表情から本当に楽しんでいる様子が伝わってくる。

また、面白いのは、昔と違い東京などで歌舞伎を見た目の肥えた観客が、違いを指摘してくることに対して、村で長い間伝承されてきた伝統の方を大事にしたいという言葉。

中学生にも熱心に教えて、未熟ではあっても、技能の継承がなされる様子も捉えられている。文化というものは支流に分かれて続く。知らない文化を垣間見た思い。