チャイナタウン移行期。

ウィリアム・A・ウェルマン監督、エドワード・G・ロビンソン主演作。サンフランシスコのチャイナタウンで、「堂会」と呼ばれる派閥にはそれぞれ手斧で処刑を行う執行人が存在し、主人公ウォンもその一人。ウォンは堂会から処刑を命ぜられるが、相手は共にアメリカに渡ってきた親友ヤットミン。しかしヤットミンは執行人がウォンであることを承知の上で幼い娘トヤを彼に託す。長じたトヤも歳の離れたウォンとの結婚を承諾するが、若い男がトヤに言い寄ると…

弁髪から普通の頭髪に切り替わる頃のチャイナタウンという珍しい舞台設定の中、ロビンソンを始め多くの欧米出身俳優がメイクで中国人を演じる前時代感満載の作品。どこまでホントか知らないけれど、中国の秘密結社の掟を垣間見る。邦題の「天晴れ」は、壁の向こうの憎き男を手斧で制裁したウォンを讃えた言葉。