前半はワンカット。

宮沢賢治の有名な詩からタイトルを取っているが、本作はゴスペルを題材にしたドラマで、ステージドキュメンタリー的な側面も持つ。

特に興味深いのはコンサート会場を縦横無尽に動きながらワンカットで撮影した導入部にあたる前半。後半はコンサートシーンがメインとなる。

ワンカットのインパクトでは浅草公会堂で全編をワンカットで撮った「浅草堂酔夢譚」の方に軍配が上がるが、ゴスペルで聴かせるエンターテイメント性も本作の特長。