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鑑賞日 2025/03/11  登録日 2025/03/17  評点 65点 

鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 
3D/字幕 -/字幕
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役作りの為の取材+淫行の悪影響

実際に起きたメイ・ディセンバー事件がタイトルになっているが、
実話の再現ではなく、
実話を元にしてストーリーを創作した作品。

実際の事件と比べてこの作品での設定は、
事件が起きた年代も、
女の職業も、
少年の民族も、
その他もろもろの細かいことが違っているので、
劇中の事件の内容はオリジナルの創作とみなして良い。

そして、劇中では1992年に起こった
「36歳のグレイシー(J・ムーア)が13歳のジョー(C・メルトン)相手に浮気して、
間もなく発覚して獄中で2人の子供を出産し、
出所後に少年と再婚した」
という創作した事件だけでなく、
2015年に事件を映画化するにあたって、
女を演じる主演女優エリザベス(N・ポートマン)が、
当人とその家族や関係者たちに密着取材するという、
「架空の設定」における物語も加わる。

1992年~1994年と2015年の年代設定の意味は、
1992年のグレイシーと、
2015年現在のジョーとエリザベスが、
いずれも36歳にしたということか?

--

このストーリーが描いている内容は、

(1)女優が実在の人物を忠実に真似てなりきろうとすること

(2)今では平穏な家庭生活を送っている夫婦に、かつての淫行関係の悪影響はないのか?

の2つ。

(1)の方は、芝居経験のない私の素人目線で観た結果、
徹底的に取材したり、
事件の現場に行って当人の気持ちになったりするのは、
やりすぎで異常にも思えた。

そこまでやって当人を理解したつもりになっても、
他人の心の中は解らないものだし、
インタビューでウソを語った可能性だってあるから、
努力の成果は期待できないと思う。

取材を終えたエリザベスがグレイシー役として芝居をするシーンがあり、
「リアリティのある芝居」を目指していたが、
取材の成果があったのかは、よく解らなかった。

取材の設定って、ひょっとして、
「無意味なことに熱心になる反面教師」を示す意図だったのか?

それとも、ちゃんと成果があって、
私が気づかなかっただけなのか?

--

(2)の方は、
犯罪者として世間の注目を浴びたグレイシーも特殊な状況で、
過度に不幸にさせられていると思うが、、
それよりも、突然父親になって普通の少年期を送れなかったジョーへの悪影響が大きいと感じた。

現実の事件では「レイプ」扱いされているようだが、
この作品ではレイプ色はなく「合意による淫行」という印象だったにも関わらず、である。

そんな「低年齢における性体験の悪影響」は想定外で、
フィクションとはいえ、実在するのかもしれないと思えたのは良かった。